日本人にとって『携帯電話』とは単なるコミュニケーションツールか暇つぶしの道具に過ぎないかもしれませんが、ドバイで働く人々(外国人労働者)にとっては単なる暇つぶしではありません。
ドバイに行くとあちらこちらで携帯電話を片手に話をしている人たちをよく目にします。
喫煙スペースや、駅の構内、もっとも驚いたのはタクシードライバーが運転しながら携帯電話で話をしているのです。
日本ではありえない光景にハラハラドキドキします。
しきりに携帯電話で話をしている人たちを観察するとエマラティ(アラブ首長国連邦に住む人々)ではなく、もっぱら外国人労働者たちです。
主に隣国のインド人、パキスタン人、フィリピン人です。
彼らは自国では働き口がないためUAEまで来て自分の家族のために働いています。
自国に自分の妻と子どもを残して働きに来ている人たちが多くいます。
そのため、自分の少ない給料の半分を自国に送金しています。
毎日家族と電話をしてコミュニケーションをとることで、遠距離でも続けられるそうです。
日本人が暇つぶしで携帯電話を使うよりも、彼らにとって携帯電話は遠い国で暮らす華族と繋がることができる唯一のコミュニケーションツールなのです。
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