ネパールといえば、エベレストに代表されるヒマラヤ山脈のある国です。
だから、美しい雪山の麓に広がる緑豊かな田園風景を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろん、そんな村もたくさんあるのですが、首都カトマンズはそのイメージとはほど遠く、人口過密、交通渋滞のカオスのような街。
高度が1,000メートル以上の高地に位置し、その上ガソリンの質が悪いため、不完全燃焼の粗悪な排気ガス公害に常に悩まされています。
さらに盆地であるために、汚れた重い空気が盆地の下に溜まってしまうという最悪の環境です。
道路は年中あちこちで掘り返され、車が通るたびに巻き上がる土埃も加わってさらに視界はぼんやりと白けています。
さらに、ゴミ収集システムが不完全で、ビニール袋も含まれる家庭ゴミをあちこちで燃やすし、時々起こるストライキで生ごみが1週間も収集されず、町中に悪臭が漂うことも。
もちろん下水処理システムが確立されておらず、川には家庭排水が垂れ流しの上に、ゴミ捨て場化して、水位が下がる乾季は、悪臭で橋を渡るのも厳しい感じです。
こんな世界有数公害都市のカトマンズですから、町中をあちこち観光したりしたら、夕方には鼻の中が真っ黒になっていたりします。
気がつくと目ヤニも黒かったりして、オソロシイ!!
現地の人もバイクに乗る人はマイクを着用している姿がチラホラ見られます。
だから、カトマンズに行かれるなら、マスクは必携アイテム。
まあ、マスクがあっても悪臭は防げませんが、でも、鼻の穴が真っ黒になるのは防げますからね。
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