日本のお盆の時期(8月13日から15日)の時期には、旧暦で日を数える習慣がある中国でも、死者を祀るための行事が行われます。この時期には、家族が集まり、自分たちの先祖を敬うのです。
日本のやり方とはちょっと違って、中国では道端にろうそくをともし、そこに紙のお金を燃やして死者をあがめます。お金は「天府通道」(テェンフートンダオ)と書かれていて、天国で通用するお金という意味があります。
中国のお札に似せて、現在使われている一番大きなお札100元札が、偽物チックに作られています。それを購入して、死者のろうそくの前で燃やすと、死者がそれを使って天国で暮せると信じているのです。
最近では、携帯電話が描かれた「天府通道」や、電化製品、車、家などが描かれた「天府通道」もあり、現地の人は「あっちの世界も不景気だから・・・」と、冗談交じりに話しています。そして、しっかりこれらも購入して、ろうそくの前で燃やすのです。
中国は「清明節」(チンミンジエ)と呼ばれる、もうひとつの先祖を祀る習慣がありますが、この季節は4月ごろに執り行われます。
「清明節」と「お盆」が違うのは、この「お盆」が終われば、すぐに中国の四大節の一つ、「中秋節」が始まり、そしてすぐに大型連休の「国慶節」が始まることです。
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