8月18はインドの祝日「ラクシャーバンダン」でした。これは北インドで盛んなヒンドゥ教徒のイベントで、家長の男性に家の女性が「ラキ」と呼ばれるキラキラのブレスレットを手首に巻きます。これにより、家長の健康と家族の安泰を祈るという伝統的なものです。妻から夫へ、姉や妹から長男へ、と現在その家を護っている家長と未来の家長が対象です。
インドでは女性に家督の相続権はなく、また、夫を亡くした妻は生活する手段が難しいため、自分を経済的にも守ってくれる男性への期待が高まるのもさもありなん、と言ったところでしょうか。
ラクシャーバンダンの「ラキ」は赤を基調とした華やかなもので、最近は小さな未来の家長のためにドラえもんやスパイダーマンなどキャラクターものも出ています。
ラクシャーバンダンの後、街に出ると手首にラキを巻き付けた男性をあちこちに見かけます。時々ものすごいたくさんラキを巻いた人もいます。巻かれたラキの数が多いほど、保護しなければならない女性が多い=責任重大、という意味なのでインドの男性はなかなか大変ですね。
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