今では世界的に有名なモンサンミッシェルですが、その歴史は1300年前の8世紀始めまでさかのぼります。
時はメロヴィング朝のフランク王国時代です。
モンサンミッシェルの近くの町であるアヴランシュの司教、オベールはある日夢を見ました。
大天使(ミカエル 仏:サン・ミッシェル)が現れ「あの岩山に聖堂を建てよ」と言いました。
最初は夢だと思ったオベールですが、次第に本物のお告げだと確信し、「天から霧が降り降りた場所を乾かして、そこに建てよ」というお告げどおり、そこに小さな聖堂を立てました。
それまで陸続きだった場所は驚くことに、一晩にして海に囲まれる孤島になり、それ以降聖地としての歴史が始まったと言われています。
14世紀にはイギリスとフランスの百年戦争が始まり要塞になりました。
18世紀、フランス革命後には監獄としても使われています。
初めて聖堂が建てられてからは、建造、崩壊、修復を繰りかえし今の形になりました。
修道院の頂点には黄金のミカエルの像が建ち、上から私たちを見守っています。
今では「西洋の驚異」と称され、世界各国から観光客が訪れる立派な修道院としての役割を果たしています。
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