断食と聞くと「辛い、大変」と思ってしまうのですが、ラマダンする人々に全くそのような雰囲気はありません。
「Ramadhan Mubarak(祝福された、いいラマダンを)」と挨拶をしています。
日本人がお盆やお正月を過ごすのと同じような感覚です。
そしてこの時期は、全てのホテルやレストランで特別なラマダンビュッフェディナーが行われます。
豪華な伝統的マレー料理が数々ならびます。
メインとなる羊の丸焼きは必須で、どこのホテルでも食べることが出来ます。
家族や友人達と来たり、また企業が社員を連れて大勢で来たり、まるで日本の忘年会のようです。
ホテル側も普段より会場を広く設定していて、迷子になりそうなくらいのテーブル数となります。
それでも筆者が行った平日の夜は満席でした。
一日の長い断食後の食事となるので胃腸に負担が掛からないように、最初に甘いジュースや伝統的な生菓子、またデーツなどでゆっくり血糖値を上げてから通常の食事を取るのが一般的です。
日没前から会場に来て料理を取り、席に座って断食の明ける時間を静かに待ちます。
そして時間が来ると、お祈りをしてから一斉に食べ始めます。
ラマダンビュッフェは、イスラム教徒でなくても色んな種類の伝統的なマレー料理を楽しむことができ、断食明けの神聖なお祈りにも立ち合えたりと、マレーシアを深く知ることができて本当によい経験となりました。
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