ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方のディジョンに美食とワイン国際都市(Cité Internationale de la gastronomie & du vin)が2022年5月6日、正式にオープンしました。
これは2010年にユネスコの無形文化遺産に登録された「フランスの美食術」の維持・啓蒙の一環として、ブルゴーニュワインの地訪問の入口であるディジョンにできた施設です。
建設計画が発足した2014年当初は2018年オープン予定だったことを考えると、地元の有力紙「BIEN PUBLIC(ビアン ピューブリック)」の見出しが「ようやくオープン」となっているのも頷けるでしょう。
「複合施設」と説明にあるように、国鉄ディジョン駅から徒歩5分の所にある敷地内にはブルゴーニュ産を中心とした様々な食材やおしゃれなキッチン用具・食器類のショップ、飲食店、600平方メートルのワインテイスティング施設の他、ホテルや映画館、ブルゴーニュワインやクリマを学ぶスペース等々もあります。
このバリエーションで遠方からの訪問客と地元の人々両方のリピーターが期待できそうです。
また新しく建設したモダンな部分と、かつて医療センターだった建物やチャペルをリニューアルした部分がうまく合わさっている外観も特徴的です。
家族連れで来ていると思われるグループの子供が「これなに?」と陳列してあるオブジェを指さして言いました。
ブルゴーニュワインの伝統的な瓶を、シルエットはそのままに、アップサイクルして作ったお皿で25€程する製品です。
一瞬考えた後の母親と思しき女性の返答は「瓶をつぶしたものよ」。
確かに間違いではありません。
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