フランス文学に興味を持っている人ならマルセル・エイメ作の「壁抜け男」という小説を聞いたことがあるかもしれません。
パリを舞台にしたこの作品はミュージカルとなってブロードウェイや日本の劇団にも演じられました。
この作品に因んでパリのモンマルトルの、賑わいを見せる広場から少し歩いた一角には壁抜け男のデッサンが描かれている場所があり、壁抜け男と一緒に写真におさまる観光客が見られます。
ところでフランス国内には、その市町村に縁のある人々の銅像が立っていたり、建物の壁に描き、解説を沿えてある場所が多数あります。
そこで時には「この街にこんな人が住んでいたのか」という思わぬ発見をすることがあるのです。
そんな発見の1つがブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方のドール(DOLE)という街にあるデッサンです。
壁抜け男という特徴的なデザインのおかげでおや?と興味を持って解説に目を向けることでマルセル・エイメという名前や彼の作品を知る人もいるかもしれません。
時にはガイドに載っていないような小さな駅に降りて半日ぶらぶら歩き、街の美術館や博物館などに入ってみると思わぬ発見が待っていることもあります。
そんな気ままな観光時も、その町に宿泊施設があるとは限りませんから帰りの交通手段のチェックをすることをお勧めします。
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