フランスの食卓にパンは欠かせません。
フランスのパンといえば「棒」を意味するバゲットや三日月を意味するクロワッサン等が代表格。
バゲットは素材がシンプルなだけに技術が追求されているのでしょう、国内のバゲットコンクールで優勝することはパン職人として大変栄誉のあることです。
またリンゴパイのようなショッソン・オ・ポム(「りんごのスリッパ」という意味)、伸ばしたパイ生地を両側からくるくると巻いてハート形になっているパルミエ(ヤシの木の葉の形から)もパン屋さんの代表的な顔ぶれであるように、ショーウィンドウの中は甘い物が多いです。
ちょっとした規模の街なら複数の個人経営のパン屋さんがあります。
そこで「パンを買うならこの店」、「バゲットはこの店」、「クロワッサンならこの店」、とお気に入りを決めて常連客となっている人も多いです。
顔を覚えてもらうと1本のバゲットを買う僅かな時間でも「風邪はどう?」とか「昨日〇〇さんと偶然会った」等々小さな会話が生まれてくるというものです。
ところで時折見かけるもので、「パン・ヴィニュロン」という種類があります。
これは直訳すると「ぶどう栽培者(又はワイン生産者)のパン」、という意味になります。
茶色い生地の中にはレーズンやナッツ類が入っており、そのまま食べても具だくさんでおいしいですが、スライスしてトーストした上にパターをのせて食べるのもまたつい食べすぎてしまうくらいの味わいがあります。
ワイン王国フランスならではのネーミングといえるでしょう。
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