「道端で時々ウォッカのボトルが並べられていますけれど、アレ、何が入っているんですか?」
日本から来られる方に聞かれることがあります。
中身はガソリンです。
ローカルの商店でウォッカ等の空き瓶に入れ、1本単位で販売しているのです。
ガソリンをボトルに入れる作業は各商店です。
ボトルの種類も大きさも店舗によって違うし、各ボトルに入っている量も一定でなく、販売価格もバラバラですが、だいたい1本あたり日本円に換算すると100円前後といったところ。
ガソリンスタンドよりも少し割高ですが、近場で、給油待ちの行列に並ぶこともなく手軽に入れられる「村の給油スタンド」というわけです。
公共交通機関が発達していないバリ島では、もっぱらバイクが移動手段の主役。
ガソリンは欠かせないので、あちこちの商店でそんな風に販売されています。
「おばちゃん、ガソリンちょうだい」
というような気安さで、ローカルも外国人も便利に利用しています。
数年前ごろからボトル販売にかわって、手動ポンプ式の置き型簡易装置を導入する店舗が増えています。
まず手でポンプを押して圧をかけてから、上部の透明容器の目盛りを確認しながら給油してくれます。
もちろん、日本で一般的に見かけるようなガソリンスタンドもあります。
バリ島のガソリンスタンドは、「プルタミナ(Pertamina)」というインドネシア政府が大株主の石油販売会社のガソリンスタンドです。
バリ島では現在、青色と緑色、2種類のガソリンが主に販売されています。
日本で言うハイオク的な上位製品が青い色の「プルタ マックス(Perta Max)」、緑色は少し安い「プルタ ライト(Perta Lite)」です。
少し前までは「プルタ プレミアム(Perta Premiam)」も販売されていましたが今はバリ島ではほとんど見かけなくなりました。
ガソリンを入れる手順はこちら。
1) 自分でガソリン給油口を開く
2) 欲しい量を言う(商店なら「ボトル1本」など。ガソリンスタンドでは「●リットル」、または「●ルピア分」と値段で。満タンの場合は「フル」とオーダー。)
3) 給油している様子を見る(目盛りを見て、ちゃんと約束分入れていることを確認。この「確認」はバリ島では重要な行為のひとつ。確認しながらスタッフと雑談するのもよくある風景。「日本人?」「ご飯食べた?」「どこ行くの?」など気さくに話しかけてきます)
4) 支払い
ガソリンスタンドも商店も、時々売り切れる場合があるので、使い切る前に早めに給油しておく方が安心です。
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