ビーチで遊んだ後は、思っている以上に身体が水分を欲しているものです。
特に年中、暑い熱帯モンスーン気候のバリ島で元気に過ごすためには、水分補給が重要です。
そこで重宝されるのが、ココナッツの実。硬い殻の中には、みずみずしいココナッツ・ウォーターがあふれるほど満ち満ちています。
このココナッツ・ウォーターにはカリウムやナトリウム、マグネシウムなどの電解質が豊富に含まれていて、疲労回復を助けてくれます。
特に汗を大量にかくバリ島のような熱帯で過ごす際や運動をした後にココナッツ・ウォーターを飲むと、体液のバランスの回復を助け、脱水の予防に役立ち、筋機能の回復にも良いといわれています。
ココナッツ・ウォーター未体験の方は、ココナッツ・ミルクとココナッツ・ウォーターを混同されることが多いのですが、ミルクとウォーターでは質感も味も全然違います。
ココナッツ・ミルクは、白くて濃厚な液体で、リッチな風味でクリーミーな舌触り。
南国では古くからカレーなどの煮込み料理やお菓子作りの材料として多用されるほか、ベジタリアンやビーガンのレシピで生クリームの代用品として広く使われています。
一方ココナッツ・ウォーターは無色透明・サラサラの、水のような液体です。
味も香りもとても薄く、甘みもほんのり感じられるかな?という程度。初めて飲むと、あまりにもあっさりしていることに驚き、物足りなく感じられるほどです。
お好みでハチミツやライムを加えて飲むのもおすすめです。
それでいて栄養価は高く、点滴に用いられることもあるそうです。
果実によっては内側に白い果肉がついています。熟しているとプルプルした食感で、スプーンですくって食べることもできます。天然のナタデココですね。
ココナッツにも色々あって、飲用に適したものや、ココナッツ・シュガーや地酒アラックの原料となるものなどなど数十種類にも及ぶそうです。
黄色い小さいものは、バリではバリヒンズー教の祈祷祭事で使用される聖なる果実でもあります。
黄色い小さい実のココナッツ・ウォーターは、通常の飲用の実よりもさらにあっさりしています。
ココナッツの木はとても背が高く伸び、てっぺんに実ができるので、収穫は結構大変です。
最近の都市部のバリ人は木登りができない人が多く、インドネシアの他島出身の職人に収穫を頼むことも。
彼らはナタを片手にスルスルと木に登り、ココナッツの実の付け根をカットしては下に落とします。とれたての果実のココナッツ・ウォーターは格別です。
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