夏の旅行で南仏に行かれる方も多いのではないでしょうか。南仏といえば地中海沿岸の街ばかりが注目されがちですが、実は内陸にもすてきな街がたくさんあるんです。フランスの最も美しい村に選ばれている村や崖の上に立つ鷲の巣村など、観光地も数多くあります。

今日は海よりも山派という方に「 Train des Merveilles(トラン デ メルヴェイユ)」をご紹介します。




トラン デ メルヴェイユは、ニースからフォンタンやソスペルなどを通り、タンドという街まで走る山間部の電車です。山あいの街をいくつも訪れることができるのですが、トラン デ メルヴェイユはその道のりに大きな魅力があるんです。




まず、線路はロヤ渓谷などいくつかの渓谷を通るため眺めは抜群。何より特徴的なのが、海辺の街ニースから標高約1,000メートルまで上るため、標高によってさまざまな景色が見られることです。このことから、トラン デ メルヴェイユはヨーロッパでもっとも素晴らしい景色が見られる電車のひとつに数えられています。




電車からの眺めを楽しんだら、タンドの街できれいな空気と自然を楽しんでください。終着駅のタンドは小さな街ですが、細い道が迷路のように入り組んだ街並みがかわいらしい場所です。また、タンドを起点としたハイキングコースや散歩道もあるので、自然を楽しみたい方にぴったり。




乗車券は、一日チケット16ユーロ(約2,100円)を購入すると、好きなだけ乗り降りができ、いろいろな街を回れておすすめ。タンドの他にも、フォンタンやソスペルなど立ち寄って欲しい街がたくさんあります。

また、8時30分ニース発の電車にはガイド(仏語・英語)が付いており、トラン デ メルヴェイユの成り立ちや道のりの見どころの解説を聞けるのでおすすめです。(5月・10月は週末と祝日のみ、7月~9月は毎日)

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