消えていく文化、バルセロナの闘牛について【スペイン】

スペインといえば闘牛のイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか。
実際にバルセロナを訪れる観光客の方から、「闘牛はどこで見られるのですか？」と聞かれる事もあります。

バルセロナを含むカタルーニャ州では現在闘牛は行われていません。動物愛護団体が闘牛は牛への虐待だと廃止を求め署名運動をしたのをきっかけに、2012年1月1日からカタルーニャ州では闘牛が廃止されました。

現在、闘牛廃止の運動はたくさんの州で行われていますが、実際に廃止されたのはカタルーニャ州だけです。そのため、バルセロナでは闘牛を見る事は出来ません。

バルセロナで闘牛が行われていた頃はモヌメンタル闘牛場とラス・アレナス闘牛場の2つがありました。現在、ラス・アレナス闘牛場は6階建てのおしゃれなショッピングモールとして生まれ変わりました。

店内にはショップやレストランの他に映画館やスポーツジム、スーパーマーケットもあります。ラス・アレナスはスペイン広場やカタルーニャ美術館の近くにあるので、観光中の食事や休憩に便利です。

また、モヌメンタル闘牛場は現在、併設されている闘牛博物館には入場でき、闘牛に関する展示物を見る事ができます。

どちらの闘牛場もネオ・ムデハル様式というちょっとアジアっぽい雰囲気を感じさせる素敵な建物です。モヌメンタル闘牛場は観光地からは離れていますが、ラス・アレナスは観光地からも近いので、お時間があれば訪れてみて下さい。