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日本のパスポートは世界で最も多くの国に入国できる
なぜ、日本のパスポートは世界最強と言われるのか。我々日本人は海外渡航する際、当たり前のように赤パスポート(青パスポート)を使っているが、それが世界で最も多くの国に入国できるパスポートであることは、ほとんどの人が意識していない。しかし、その背景には国際政治、外交の中での日本の努力がある。
アフリカやアジアの国々への支援で世界の先頭に
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まず、第二次世界大戦後、欧米の植民地だったアフリカやアジアでは、次々に独立国家が誕生し、それによって国連加盟国は大幅に増えることになった。よって、日本のパスポートが世界最強と言われるためには、事実上どれだけ多くのアフリカやアジアの国々と良好な関係を築いているかがポイントになる。
実際、高度経済成長を果たし、戦後の焼け野原から最先端技術を手に入れた日本は、アフリカやアジアの国々への経済支援、人道支援で世界の先頭に立った。
アフリカには南アフリカやナイジェリア、ケニアやエジプトなど地域の主要国家があるが、日本はそういった国々への経済支援を強化した。また、マリやブルキナファソ、コンゴ民主共和国など、貧困や食糧不足が深刻化する国々へ人道支援を積極的に行い、アフリカ各国から高い評価を得てきた。こういった国際政治の歴史も、日本のパスポートが世界最強と言われる背景にあろう。
大国間の対立に深く関与していない
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そして、日本が大国間対立などに深く関与していないという事情もあると考えられる。今日、世界では米中対立、ロシアによるウクライナ侵攻など、大国間の対立が激しくなってきている。
以前、中国は韓国が地上配備型ミサイル迎撃システム(サード)を配備した際、韓国への中国人観光客の訪問を停止させた。また、ロシアがウクライナへ侵攻すると、欧米諸国はロシア人外交官を国外追放にしたり、ロシア政府高官の入国を禁止するなどした。
要は、国家間の衝突が激しくなると、双方の間で海外渡航の制限が拡大する可能性が出てくるのだ。そうなれば、米国や中国、ロシアなどのパスポートが世界最強になることは考えにくい。
日本は、そういった大国間対立に苦慮していることは事実だが、紛争の当事者になっているわけではない。どちらかといえば、日本はそういった中でも各国とバランスをとってきた国家なのである。
ほかにも理由はありえるが、上記2つが国際政治の背景から考えられる大きな理由といえるだろう。
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