小腹が空いて何か塩味の物をつまみたいな、とフランスのパン屋さんで何か買おうとすると、かなり選択が限られます。
ショーウィンドウにはパン・オ・ショコラ、パルミエ(パイ生地を大きなハート型にして焼いたもの)、パン・オ・レザン(渦巻の生地にレーズンとカスタードクリームを練り込んだ物)等々甘い物が大半を占めているからです。
 更に夕方となると数少ない塩味、つまり甘くなくて味が付いているパンの代表であるクロワッサンは売り切れていることもしばしば。
 が、ブルゴーニュの多くのパン屋ではその選択が1つ多いのです。それが「グジェール」。




グジェールとはシュー生地にチーズを練り込んで焼いたもので、一般的にはアペリティフの際のおつまみとして食べられており、一口サイズと、直径7~8センチ、もしくはもう少し大ぶりのものまであります。

 グジェールの起源はブルゴーニュの北部、ヨンヌ県だという説があるように、ブルゴーニュではお馴染みですが、他の地方ではグジェールを常時置いているパン屋の数は少ないようです。
 ブルゴーニュ内で開催されるワインテイスティングのイベントでお供に売られていることもしばしば。
 グジェールを片手にキールやブルゴーニュワインを味わえばブルゴーニュ感が広がることでしょう。


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