ドイツは鉄道システムが発達しており、いろんな観光地へも鉄道を使って行きやすいのが特徴です。大都市では近郊電車だけでなく、路面電車や地下鉄(U-Bahn)も充実していて、乗車方法もシンプルなので観光客でも簡単に使いこなせます。車内も日本の電車に負けないくらい清潔感があります。

でもぜひ知っておきたいドイツの鉄道事情もあります。そのトップが「遅延」です。ドイツでは事故、故障、あるいはストライキなどで電車が遅れることがよくあります。1時間未満の遅れならまだ軽い方で、長い時には数時間に長引くことも!






私はライプツィヒ発のICEが事故による遅延で、フランクフルトへの到着が5時間遅れた経験があります。たいてい車内や駅構内で放送が流れるのですが、音声の品質が悪くて聞き取りづらく、しかもドイツ語のみの案内の場合が多いので、必ずパネルや駅員に確認するといいでしょう。

電車の遅延で多いのが、ホームの番線の変更です。遅延情報は変わりやすく、一度違う番線に移動させられたかと思うと、10分後にはまた別の番線に乗るように指示されるなど、コロコロ変わりやすいのもドイツではよくあることです。
私も以前、多い時で90分の待ち時間中に3度も番線を移動させられたことがあります。






こういった遅延が多いので、ドイツの鉄道移動は便利なのですが、例えば日本に向かう飛行機に乗る場合などは、空港の近くの街に前日から滞在しておくか、あるいは移動時間にかなりの余裕を持っておいた方が安全だと思います。

また、大都市の地下鉄や路面電車には、日本のように切符を必ず買って車掌や駅員に毎回見せると言ったことがありません。切符販売機はあるのですが、切符は持っているだけで、それを見せたり通したりすることなく電車に乗ります。

これを聞くと、切符は買わなくても、と思う人がいるかもしれませんが、たまに車掌が乗り込んで切符の確認をします。無賃乗車だと見つかってしまった場合は60ユーロ(約6840円)ほどの罰金が科せられてしまいます。後味のいいドイツ滞在にするためにも、切符は必ず購入しておくことをお勧めします!!

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