メルセはバルセロナで最も大きいお祭りです。聖メルセを祝うこのお祭りは約1週間続き、バルセロナの至る所でいろいろな催し物が行われます。このお祭りが始まるとバルセロナの人々は夏の終わりを感じます。

今回は、このメルセのお祭りの中の一つ、コレフォックについてご紹介します。

コレフォックはカタルーニャ地方の名物のお祭りの一つです。力強い太鼓のリズムに合わせて悪魔に扮したグループが花火を振り回したり、火を噴く人形を押し歩いたりして悪霊を追い払います。各地域で行われるお祭りなのですが、メルセのコレフォックはスケールが違います。

通常は各地域ごとで行われるコレフォックですが、メルセのお祭りでは各地域のグループが大集合し、大通りに設置された地獄の門から炎と共に次々と出てきます。出て来た悪魔達は火花が舞い散る花火を振り回します。

そして、勇気のある人達は花火に近づいて行き、花火のシャワーの下で盛り上がります。沿道でただ見ている人達も安心は出来ません。花火を持った悪魔は沿道の人達にも火花のシャワーを浴びせかけます。






このメルセのコレフォック、2016年は18;30からは子供の部、20;30からは大人の部がありました。子供が扮した悪魔は可愛らしく、飛び散る火花もあまり激しくありません。大人の部の悪魔達は容赦なく花火を振り回します。

2016年の大人の部の時間はかなりの雨が降った為、開催が危ぶまれ、開始が少し遅れましたが、それでも沿道にはかなりの見物客がいて、場所に寄っては悪魔が近寄っても逃げられない程でした。

そのため、火花で洋服に「こげ」が出来たり、軽い火傷をすることもあります。
あくまでも自己責任なので、こげや火傷をしたくないかたは、逃げやすい場所で見学するか、子供の部を見学するのをお勧めします。

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