ヨーロッパ大陸の西端に位置し、豊かな海に囲まれたポルトガルの郷土料理は新鮮な魚介・甲殻類の料理抜きに、ポルトガルの食を語ることはできません。新鮮な魚介類といっても、日本のように生魚を食べる習慣はなく、天然の塩やオリーブオイル、白ワインでシンプルに味付けをした調理が基本です。






市場に行くと、大きな干し白身魚を良く見かけると思いますが、地元でバカリャウと呼ばれる干しダラです。保存食に適しているため、古来よりヨーロッパ各地で食料の少なくなる冬場に向けての保存食および航海時の食料として現在も重宝されています。うまみが凝縮したバカリャウはスープなどの煮込み料理がオススメです。






肉料理は、牛豚肉に加えて子牛やラム肉、ソーセージやチョリソなどの加工品も好んで食されます。隣国スペインと味付けや具材などの傾向が似ており、スペインのアヒージョにも似た、カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナや、チョリソと野菜を煮込んだトリバス・ア・モーダ・ド・ポルトなど基本的に日本人の口に合うものが多く、美味しくいただけます。






ポルトガルの国民的音楽とされる情熱と哀愁を秘めたファドを楽しめる施設は観光名所にたくさんあるため、ぜひこちらも堪能してください。料理とともに楽しめるレストランもありますが、オススメは小さな劇場です。音楽や踊りを近くで感じられ、情熱が伝わり迫力があります。

Copyright(C) wowneta.jp