ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方、ディジョン市のメインストリート、リベルテ通りと複数のレストランが集まるエミール・ゾラ広場の中間にある歴史的建造物、オテル デステルノ(hôtel d’Esterno=エステルノ邸)。
17世紀中ごろに建てられたこのきれいな中庭付き、濃紺の扉の風格ある建物は、その最初の所有者の名前を取ってオテル ブシュ(hôtel Bouchu)とも呼びます。
「エステルノ」はこの邸が19世紀末にディジョン市の所有になる際、最後の個人所有者だった氏の名前です。
市の所有となった後、エステルノ邸は女子高、音楽学校…とニーズに応じ役割を変えてきました。
そして2024年、国際ぶどう・ワイン機構(OIV)の本拠地となることが決定しました。
2024年は同機構の発足100年となる年にあたります。
パリからの引越しが決定し、2021年夏に候補地視察にやってきたOIV関係者たちのおめがねにかなった様子です。
移転地として候補に挙がっていたボルドー市やシャンパーニュの地であるランスを抑えてワインの国際機関本拠地に選ばれたディジョン市。
大規模な整備工事の為に2022年夏から一般アクセスができなくなりましたがこれは致し方ないことでしょう。
このモンジュ(Monge)通り1番地から徒歩で5分程のところにある国際ガストロノミー&ワイン都市と合わせてフランスワイン、更には世界のワイン界の中で担う役割の重さはまた大変な栄誉の大きさと比例しています。
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