お酒好きの人なら1度は聞いたことがあるカクテルに「キール(Kir)」があります。
この、小ぶりのフルート型グラスに注がれた薄紫色のカクテルの名前は、戦後まもなくフランスのブルゴーニュ、ディジョン市の市長を務めていたフェリックス・キール氏から来ています。
今や世界中のバーのメニューに見られるこの食前酒は、クレーム・ド・カシス(ド・ディジョン)というカシスのリキュールと、アリゴテというぶどう品種から造るブルゴーニュの白ワインを混ぜて作るのが元々のレシピです。
当初はクレーム・ド・カシスが3分の1、アリゴテが残り3分の2というかなり甘みの強い割合だったようですが、現在ではクレーム・ド・カシスの割合は5分の1というレシピが一般的です。
このカクテルを「キール」として売り出す許可を得たフルーツリキュールの老舗、ルジェ・ラグート社は現在もディジョンに拠点を置き、上質のリキュールを世界中に送り出しています。
またクレーム・ド・カシスを上質な発泡ワイン、クレマン・ド・ブルゴーニュで割れば「キール・ロワイヤル」となります。
「リキュール1本を買うのはちょっと量が多いけれど、ホームパーティの機会に楽しみたい」という方はご心配なく。
ルジェ・ラグート社はそのまま飲める状態に作ったキール・ロワイヤルを販売しています。
カクテルが気に入ったならば、桃やフランボワーズ、イチジク等々のリキュールもお試しあれ。
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