右の建物がモノプリ
右の建物がモノプリ

ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方の東端にあるテリトワール・ド・ベルフォール。
1922年にできたこの県は2023年、101年目の活動を始めています。


モノプリ入口の立て看板
モノプリ入口の立て看板


 その県庁所在地の街ベルフォール(Belfort)を観光すると、お隣アルザス(グラン・テスト地方)やドイツ、そしてスイスが近いという、地理的条件ゆえの歴史と空気を感じることができます。
街は国鉄ベルフォール駅から数分歩いてサヴルーズ川を渡ると商店が並ぶメインストリートがあり、その先には旧市街が落ち着いた佇まいを見せています。


ドイツのビールメーカー直営レストラン・ブラスリー。昼は家族連れも多い
ドイツのビールメーカー直営レストラン・ブラスリー。昼は家族連れも多い


 歩きながら、年季が入っていそうで、且つ美しい外観を持つ建物を見つけたら、その入口周辺に目を向けてみましょう。
小さな立て看板が見つかります。そこにはその建物の古(いにしえ)の写真と解説が簡単に紹介されています。


ある日のランチ。チキンとポテト、サラダ、パンが付いて10€(ビールは別)
ある日のランチ。チキンとポテト、サラダ、パンが付いて10€(ビールは別)


 例えば商店街の入口、サヴルーズ川を背にして右手の角にある都市型スーパーマーケット、モノプリ(MONOPRIX)。
この建物は1903年に「オ・ボン・マルシェ」としてオープンした、とあります。
「ボン・マルシェ」といえば、パリに存続するデパートの老舗のそれが大変有名ですが、このフランス東部の街にも30年余りあったとは、今では知る人が少ないかもしれません。
装飾の重厚感のある外観を現在も保っている陰には保存の為の並々ならぬ努力が伺えます。




 散歩の休憩に手軽なランチを取りたいなら、例えばこのスーパーモノプリから1分程のところに、ドイツのビールメーカーのレストランがあります。
値段の割にボリューム抜群のランチと美味しいビールを楽しみながら、ドイツの空気もすぐ近くに感じられるベルフォールの街です。



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