カナダ政府は昨年10月、中国製の電気自動車(EV)に100%、鉄鋼とアルミニウム製品に25%の関税を課すと発表した。
これに対して中国当局は「中華人民共和国関税法」、「中華人民共和国税関法」、「中華人民共和国対外貿易法」などの法律と国際法の基本原則に基づき、国務院の承認を得て、2025年3月20日からカナダ原産の一部の輸入品に対して追加関税を課すことを発表した。
追加関税に関する具体的な内容は以下の通り。
1、菜種油、油かす、エンドウ豆など8品目に対し100%の追加関税を課す。
2、水産品、豚肉など64品目に対し25%の追加関税を課す。
3、その他の添付書類に挙げられたカナダ原産の輸入品に対して、現行の適用関税率に応じてそれぞれ追加関税を課す。ただし、現行の保税、減免政策は変更されず、今回の追加関税は減免の対象外とする。
中国政府はカナダ側の関税措置について、世界貿易機関(WTO)の規則に違反した典型的な保護主義的措置だとし、中国側の合法的な権利と利益を著しく損ねたと批判した。
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