ブルームバーグ通信によると、両国代表団はこの日、ロンドン・バッキンガム宮殿近くの19世紀の洋館「ランカスター・ハウス」で6時間以上にわたって交渉を実施し、午後8時ごろに初日の協議を終了。翌10日の午前10時から再開される予定だ。
米国側の代表はスコット・ベセント財務長官、ハワード・ラトニック商務長官、ジェイミソン・グリアUSTR代表で、中国側の代表はフー・リーフォン副首相である。特に、ラトニック商務長官が協議に参加した点からも、技術輸出規制の問題が重要な議題であることが示唆されている。
米国は、中国がレアアースの輸出制限を緩和する保証を提供すれば、米国側は一部の技術輸出規制を解除する用意があることを伝えたとされる。レアアースは、スマートフォン、戦闘機、原子炉燃料棒など、エネルギー・防衛・先端産業全般に不可欠な素材で、世界生産の約70%を中国が占めている。
ブルームバーグは複数の関係筋の話として、トランプ政権がここ数週間で導入した半導体設計ソフトウェア、ジェットエンジン部品、化学物質、核関連物質に関する輸出規制を、一部撤回する可能性があると報じている。
ケビン・ハセット米国家経済会議(NEC)委員長はCNBCのインタビューで次のように語った。「ロンドン会談で相互の信頼が確認されれば、米国は一部の輸出規制を緩和し、中国は大量のレアアースを市場に放出するだろう」ただし、NVIDIA製の高性能AI用半導体「H2Oチップ」のような最先端部品については緩和対象には含まれないと強調した。
この協議は、先月スイス・ジュネーブで両国が関税を90日間猶予することで合意して以降、初めてのフォローアップ会談だ。また、先週のトランプ大統領と習近平国家主席の電話会談が、再び協議の勢いをつけるきっかけとなった。
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