<W解説>「BTS」復帰公演、3年半ぶりのパフォーマンスにファン熱狂
<W解説>「BTS」復帰公演、3年半ぶりのパフォーマンスにファン熱狂
韓国の人気音楽グループ「BTS」の復帰公演が今月21日、ソウル中心部の光化門広場で開かれた。活動再開を待ちわびたファンが世界中から集結。手に持ったライトを掲げ歓声を上げた。公演は米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)でも生中継され、3年半ぶりとなるパフォーマンスに、世界が熱狂した。

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「BTS」をめぐっては、メンバー7人全員が兵役や、部隊配属に代わる任務につくため、2022年以降、グループとしての活動を休止していたが、昨年、全員が兵役を終了。今月20日に3年9か月ぶりに新アルバム「ARIRANG(アリラン)」を発表し、活動を再開した。今回の公演は新アルバムの発表記念との位置づけで開催された。

「BTS」はRMさん、JUNG KOOKさん、JIMINさん、Vさん、JINさん、SUGAさん、J-HOPEさんの7人で構成する韓国出身の男性ヒップホップアイドルグループ。2013年6月にミニアルバム「2 COOL 4 SKOOL」でデビューした。グループ名の「BTS」は、別称の「防弾少年団」を韓国語で表した「バンタンショニョンダン(防弾少年団)」の頭文字を取って名付けられた。「防弾少年団」には「10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く」との意味が込められている。2017年から世界進出を視野に入れ、「BTS」を通称として用いるようになった。2020年8月にYouTubeに公開されたヒット曲「Dynamite」のミュージックビデオは、再生回数が20億回を達成するなど大記録を達成。世界的な人気と影響力を誇り、国連総会で3回にわたりスピーチも行った。

兵役を終えたメンバー7人全員の「完全体」による今回の公演には、チケットを得た約2万2000人の観客のほか、会場となった光化門広場周辺の路上にも韓国内外から「ARMY(アーミー)」と呼ばれるファンが大勢集まった。

メンバー7人が登場すると、会場は大歓声に包まれた。RMさんの掛け声とともに公演がスタートし、1曲目の「Body to Body」から会場のボルテージは最高潮に達した。メンバーのJINさんは「このように皆さんにまた会えて幸せだ」と喜びを語った。JIMINさんは「ARMYの皆さんについに会えた。(メンバー)7人でこのようにお会いできて、ぐっとくるし、ありがたい」と感謝の言葉を口にし、Vさんは「遠くから来てくれたARMYも、ネットフリックスで見ている世界中のARMYも、僕たちも待ちわびていた。皆さんがどこにいても、僕たちの心が届いたらうれしい」と呼び掛けた。

公演では1曲目の「Body to Body」のほか、世界的ヒット曲「Butter」「Dynamite」など計12曲を披露。「MIC Drop」ではファンから「BTS!」とコールがかかった。光化門広場はファンが手にした光るペンライトで包まれ、「BTS」を象徴する紫色に染まった。

この日の公演はネットフリックスを通じて190以上の国・地域に生中継された。公演に先立ち、ネットフリックスの関係者らは20日、ソウル市内で会見した。ネットフリックスのノンフィクションシリーズ・スポーツ部門を担当するブランドン・リーグ氏は、今回の公演について「ネットフリックスが韓国文化にどれほど大きな信頼を寄せているかを示すものだ。今回の「BTS」のライブは、今年のネットフリックス最大のライブイベントになるのではないか」と期待を示していた。

今回の公演では、政府は警察や消防など、約1万5000人を動員。雑踏事故への警戒を強めたほか、テロ対策も強化した。会場周辺は前日から交通が規制された。韓国メディアによると、警察などの集計で、公演時には、会場周辺にチケットを持たないファンらが約4万人集まったというが、大きな混乱はなかった。

公演が終了したことを受け、「BTS」の所属事務所のHYBE(ハイブ)は22日、「『BTS』公演に寄せられた温かい声援と配慮に心より感謝申し上げる。今後もより一層努力し、K-POPとKカルチャーが持つ感動と価値を世界に伝えられるよう努めていく」とコメントした。
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