6~7月にかけて開催されたW杯北中米大会に、韓国はソン・フンミン、イ・ガンイン、キム・ミンジェ、イ・ジェソン選手ら世界レベルのタレントを擁するチームで臨み、活躍が期待されていた。
韓国は6月11日(現地時間)の1次リーグ初戦でチェコと対戦して2-1の逆転勝利をおさめ、幸先のいいスタートを切った。しかし、18日(現地時間)の第2戦ではメキシコと対戦し、0-1で敗れた。24日(現地時間)の第3戦では南アフリカと対戦し、0-1で2敗目を喫した。1次リーグを3位で終えることになった韓国は、自力での決勝トーナメント進出を逃し、他グループの結果に運命を委ねる厳しい状況となった。わずかに決勝トーナメント進出の可能性を残していたが、27日(現地時間)に行われたK組最終戦でコンゴがウズベキスタンに2-1で勝利したため、韓国はボーダーラインの各組3位の成績上位8チームから脱落。1次リーグ敗退が確定した。
韓国の1次リーグ敗退は2018年のロシア大会以来、通算9度目で、韓国メディアは当時、「韓国サッカー史に残る屈辱の日」(OSEN)、「『黄金世代』擁しながら最悪のW杯『自滅』」(ハンギョレ)などと、この悲報を伝えた。
敗戦を喫し、韓国内では、とりわけ指揮官だったホン・ミョンボ氏や大韓サッカー協会に対する批判が強まった。ホン氏へのバッシングはヒートアップし、SNSには誹謗(ひぼう)中傷があふれ、殺害予告も確認された。ホン氏の入店禁止を掲げる飲食店やコンビニも現れた。
ホン氏は6月28日、代表監督を辞任した。同日、記者会見し、「責任は全て監督である私にある」と陳謝した。
一方、韓国内では、大韓サッカー協会の運営や監督の選任過程などをめぐって大会前から不透明さが指摘されてきており、代表チームのW杯での早期敗退をきっかけに、協会への批判も再び高まることとなった。先月6日には、13年半にわたって協会の会長を務めてきたチョン・モンギュ氏が辞任した。
協会への批判が続く中、国会の文化体育観光委員会は監督の選任手続きや協会運営などについて国会レベルで点検し、協会の正常化に向けた方策を探ることを目的に、国会で聴聞会を開くことを決めた。スポーツの問題を政治が扱うことには「政治ショー」との批判もあるが、韓国では世論の関心が高い問題を国会で取り上げ、関係者を呼んで責任を問うことは珍しいことではない。
先月30日、聴聞会が開かれ、チョン氏やホン氏が証人として出席した。ホン氏はW杯での結果について「期待に応えられなかったことについて国民の皆様におわび申し上げる。選手たちの努力に結果で応えられなかったことを重く受け止めている」と謝罪した。ホン氏は協会への不信感が高まっていることについて「協会が信頼を与える姿を見せられなかったため、国民の信頼を失うのは当然だ。その点は重く受け止め、反省している」と述べた。
また、議員らはチョン氏の下でサッカー協会が私的組織のように運営されてきたと批判。ホン氏とチョン氏が同じ大学の出身であることから、「学閥が監督の選考に影響したのではないか」との質問が相次いだが、両氏は否定した。
今回の聴聞会は協会の運営実態や代表監督の選任プロセスを点検し、正常化に向けた改善策を模索することを目的に開かれたが、議員が「国民の前で(代表監督の)年俸を明らかにせよ」「なぜ負けたのか」などと高圧的に問い詰める場面もあり、メディアやサッカーファンらからは批判が出た。朝鮮日報は「議員たちの的外れな質問で(聴聞会は)幕を閉じた」と伝えた。SNS上では「サッカーの『サ』の字も知らない国会議員が自己PRの場と勘違いしている」「こんな質問をするために聴聞会を開いたのか」と失望の声も相次いだ。
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