韓国も温暖化が進んでおり、韓国紙の中央日報は「極限の猛暑が『ニューノーマル』になったとの分析も出ている」と指摘した。同紙は「実際、最高気温の上限が急速に上昇している」とし、1904年に韓国で近代的な気象観測が始まって以降の最高気温の推移を紹介しながら「最高気温の上限が1度上昇するまでには76年を要したが、その後はわずか8年でさらに1.5度も上昇した」と解説した。さらに同紙は「特に2020年代に入ってからは猛暑が一段と激しくなっている」と指摘。「2020年代の猛暑日数は1910年代と比べて約2.2倍に増加した。年平均気温も過去100年間(1910~2010年)で1.9度上昇したが、2020年代だけでその半分にあたる0.9度も上昇した」と解説した。
日本の気象庁は今年4月、最高気温が40度以上の日を指す新しい気象用語として「酷暑日」の運用を正式に始めたが、韓国気象庁は今年から最高気温が39度以上か、体感温度が38度以上と予想される場合に「猛暑重大警報」を発令する運用を始めた。また、夜間については、最低気温が25度以上となることが予想される場合、「熱帯夜注意報」を発表する制度も始めた。
4日は午前11時にソウル市の北東部と北西部に同警報を発令。前日には同市の南東部と南西部に同警報が出されており、これで同市内の警報地域は全域に広がった。そのほか、近郊のキョンギド(京畿道)オサン(烏山)、南西部のチョルラプクト(全羅北道)のチョンジュ(全州)、同じく南西部のチャンソン(長城)など、広い地域で同警報が出された。前日から同警報の発令が続いている地域もある。
熱中症患者も相次いでおり、今月2日時点で今年の累計患者数は2000人を超えた。死者も2日時点で累計16人となっている。
行政安全部(部は省に相当)は2日、中央災害安全対策本部の対応を2段階引き上げ、非常態勢に突入した。李大統領は4日の閣議で「何よりも急がれるのは国民の命を守ることだ」とし、社会的弱者の支援策を再検討することや、屋外などで働く労働者の安全管理を徹底するよう呼び掛けた。
週刊朝鮮は「このような暑さは、史上最悪の猛暑として記録されている1994年と比較される」と指摘。同年は韓国全土の平均猛暑日数が40.1日で史上最も長く、熱帯夜の日数も13.7日で過去2番目に多かった。週刊朝鮮によると、韓国気象庁は、朝鮮半島を現在覆っている上層のチベット高気圧と下層の北太平洋高気圧の気圧配置が当時と似ていると分析しているという。
平年を上回る暑さは今後も続く見通しで、気象庁の「3か月予報解説書」によると、8~10月までの月平均気温が平年を上回る確率は65~85%と予想されている。
連日の記録的な暑さを受け、韓国では今、冷房の効いた複合商業施設内で買い物や飲食、催しを楽しむ「モールカンス(モールとバカンスを組み合わせた造語)」の需要が増えている。複合商業施設では、7月の来店客数が前年同月を上回っている。ロッテワールドモールは前年同月比30%増となった。売り上げ増にもつながっており、ザ・現代ソウルでは7月1~26日の売り上げが前年同期比25.8%増加した。各施設は期間限定の店舗を開設したり、夏休み中の家族向けの企画を催したり、「モールカンス」の需要を取り込む店舗づくりを進めている。施設が避暑を目的とした場所にとどまらず、買い物、食事、文化体験など一日楽しく過ごす場所になりつつあるようだ。
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