<W解説>韓国サッカー協会、性接待疑惑=現地メディア、15年隠された「恥ずべき過去」
<W解説>韓国サッカー協会、性接待疑惑=現地メディア、15年隠された「恥ずべき過去」
代表監督の不透明な選任などが指摘され揺れている韓国のサッカー協会で、新たな疑惑が浮上した。現地メディアによると、協会が2010年代に日本人を含む外国人審判に対し、性接待をしていた疑いがあるという。韓国紙の中央日報は「偶然にも該当する審判が担当した試合で韓国サッカーは一度も敗れていなかった」と指摘。通信社のニュース1は「2002年の日韓ワールドカップで韓国が成し遂げた『4強神話』でさえも、国際的に疑われることになる恥ずべき状況だ」と嘆いた。

報道によると、大韓サッカー協会は2011年3月からの約1年に韓国で行われたワールドカップ(W杯)や五輪の予選など計7試合で、外国人審判ら10人余りに性的サービスを提供する店で接待をしていたという。ソウルや南東部のウルサン(蔚山)やチャンウォン(昌原)のマッサージ店などで、1回あたり数十万ウォン(数万円)~最高100万ウォンを超える利用料金が協会の法人カードで決済されていたという。聯合ニュースは「こうした事実は16年の文化体育観光部(部は省に相当)によるサッカー協会の監査で把握されていたが、当時は表面化しなかった」と伝えた。また、中央日報は「審判局の職員らは性接待の事実を隠すため、決済書類に『食事接待』『競技後の飲酒』『単純マッサージ』などと表記し、代理と課長、局長を経て当時の副会長までそのまま決済された」とも報じた。

テレビ局JTBCによると当時の協会審判部の関係者は「外国人審判たちが先にマッサージを望んだ」とした上で、「慣行のように行われていた。そうでなければ良い笛を吹いて(都合よく判定して)くれないのではないか」と話しているという。ちなみに、韓国代表は接待を受けたとされる外国人審判が担当した前述の計7試合で、5勝2分の好成績を残している。中央日報は「結果だけを見れば、サッカー協会の『効果』を得た格好だ」とした一方、対戦相手が強豪ではない試合もあったと補足。その上で「結果とは関係なく、性接待を行ったという事実だけでもファンから非難が殺到している」と報じた。

一連の報道を受け、協会側は今月8日、ホームページを通じてコメントを発表。「大きな失望を与えた」と謝罪した上で、「現在はこうした不適切な行為やカードの使用は決して発生していない」とした。

一方、MBCテレビによると、協会が性接待をしたとされる外国人審判員には日本人も含まれるという。同局は日本人審判員について「日本サッカー協会の審判委員会幹部として活動中だ」と指摘した。この報道を受け、日本サッカー協会は4人の日本人審判員を調査している。

韓国サッカー協会をめぐっては、韓国代表が今年6月のW杯北中米大会で1次リーグ敗退となり、ファンの期待外れの成績となったことがきっかけで、協会の運営や代表監督の選任過程に一段と不信感が高まり、先月30日には大会でチームを率いたホン・ミョンボ前監督や、チョン・モンギュ前大韓サッカー協会会長らが出席する中、国会で聴聞会が開かれた。今月6日には、業務妨害などの疑いで協会に警察の家宅捜索が入った。

Xportsnewsは「北中米W杯1次リーグ敗退以降、大韓サッカー協会に対する世論が最悪に向かう中、過去の外国人審判への性接待疑惑まで噴出した格好だ」とした上で、「15年間にわたって隠されていた韓国サッカーの恥ずべき過去が、今になって姿を現している」と伝えた。一方、スターニュースは「FIFA(国際サッカー連盟)による処分はひとまず避けられる見通しだ」と指摘。その理由について「当時のワールドカップ予選や親善試合は14年から15年前の出来事であり、FIFA倫理規定では違反行為に対する事項が5年から10年に設定されているためだ」と解説した。
Copyright(C) wowneta.jp