昔の石造りの建物は、その持ち主が変わった際、主に内装だけ工事をして、外装は以前のものを多く残して使っていることがあります。
理由は街の歴史ある街の景観を守りましょうと定められていたり、工事費用の都合であったり、 以前残っているものが綺麗だから、又は面白いからそのまま保存しておこうという場合もあるのでしょう。
写真の「Chambre de commerce」は 「商工会議所」 という意味です。
この場所は現在市立図書館の自習室となっています。
大きな建物内の一部なので外から間違えて人が入ってくることはありません。
「Epicerie, Fruits et Primeurs」とある昔の食料品店のショーウィンドウを残したレトロ感満載なお店は現在はバーです。
昼間は閉まっているため空き家か?と見まごう可能性はあります。
ただし、遠目にも見える大きさで「Boulangerie」(パン屋)と書いてある店を見たらどうでしょうか。
近所の住人なら分かっているでしょうが、そうでないなら「あ、あそこにも パン屋さんがあったのか、ついでにバケット買っていこう」と間違えて近づいてからそこが実はワインショップであることに気が付く、ということがきっと時折起きているはずです。
ところでフランス国内で 「Boulanger」(ブーランジェ)という電化製品の大型チェーン店があります。
フランスに来た少なからぬ外国人が初めてこの店を見た時、電気屋さんなのにどうして「パン屋」(パンを作って売る人のこと)と言うのだろうと疑問に思う名前です。
しかし調べてみると、このチェーン店の「Boulanger」はパン屋のことではなく このチェーン店を創設した兄弟の苗字であることがわかります。
この兄弟ももしかしたら人々からそんな興味を引くことも狙って自分たちの名字をそのまま店の名前にしたのかもしれません。
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