ネパールといえば、ヒマラヤ、ヒマラヤといえばエベレスト。
ネパールと中国チベット自治区にまたがるこの山は、 標高、8,848m、世界一の高さを誇ります。
この、エベレストが世界一の山であることがわかったのは1852年のこと。
インド測量局が、240km離れたインドから三角測量した結果「ピーク15」と仮称で呼ばれていた山が、世界一高いことを発見しました。
その当時、ネパール、チベット共に外国人の入国はできなかったため、測量局が、現地での呼び名を知ることは難しかったといいます。
そこで、イギリスの王立地理学協会は、インド測量局の局長を務めていたイギリス人、ジョージ・エベレストの名にちなんでこの山をエベレストと名付け、今日でもこの名前が世界に知れ渡っています。
しかし、もちろん、現地には現地での呼び名があります。
1950年代になって、中国政府はチベット名である「チョモランマ」を正式名として採用しました。
「チョモランマ」とは、『世界の母なる女神』という意味をもつ言葉で、エベレストに次いで、世界にこの名も知られるようになりました。
日本でも、チョモランマという名前を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、なぜか、ネパール名は世界的に知られていません。
ネパールでは、1960年代に入り、ネパール政府が「サガルマータ」という名称を示しています。
サガルは海を意味し、マータは、頭を意味します。つまりサガルマータとは海の頭=この世界の頂上を意味しているのです。
時々、エベレスト、チョモランマ、サガルマータは、どう違うのかと聞かれることがありますが、どれも同じ山の名前です。
国によって採用されている正式名称が違うだけなのです。
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