地元民の社交の場、町のマルシェには、野菜や肉等新鮮な食材が並ぶスタンドの中にきのこの専門店も見かけます。
鮮度が命のキノコが地元産、フレッシュで上質とくれば「キノコはマルシェに限る!」、と楽しみにしている人が少なくないようです。

こちらのお店は規模は小さいですが、ご主人のにこやかな対応も手伝ってか、お客さんが入れ替わり立ち替わりやってきています。
質問をすると親切に「塊が大きければ必要な分量に分けますよ」との返答。




午前の数時間にまとめて買い物客がやって来るマルシェではお釣りを(少なく)間違えられることも珍しくありません。
そんな中忙しく活気がある雰囲気の中で量り売りとはいえ少量でも気持ちよく対応してくれると良い朝を迎えられ、足取りも軽くなるというもの。

このキノコ専門店、「シャンピニオニエール・ド・ディジョン」(ディジョンきのこ農場)には多くの常連客がついているのでしょう、慣れた感じの会話が交わされ、各々の本日のチョイスがスムーズに買い物カゴに収まっていきます。




アップの写真のキノコはプルロットといってマイタケの一種。
紙袋を開けるとフンときのこ特有の香りが漂い、身を割いていくと白くてプリップリな手応えが嬉しい。
プルロットはフランスのスーパーでも良く見かけるキノコで、グレーの他に薄黄色やオレンジがかったピンク色などもあり、カサの形状も様々です。

コート・ドール県の郊外に農場があるこのキノコ農場のご夫婦は、ディジョン市のマルシェがある火曜と金曜は車で30分程かけてやってきて販売、農場の方では春から秋のシーズン限定で写真の展示コーナーを含む農場見学やレストランを運営しています。
肉厚でクセが少ないプルロットはちょっと贅沢に1品だけでニンニク炒めをしても最高ですが、卵や野菜等色々な素材や味付けに馴染みます。


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