今回は、オーストラリアの小学校の素晴らしい点についてレポートします。
1.小さいうちからプレゼンに慣れている
保育所にいる頃から「Show and Tell」(ショーアンドテル)と言って、みんなの前に出て話す機会が与えられます。小さいうちは、自分のお気に入りのおもちゃや本、誕生日のプレゼント、休暇中の写真などです。一言二言でおしまい。ですが、とても良い習慣だと思っています。一言二言でOKなところが、子供に変なプレッシャーを与えずにすんでいるのでしょう。何を言っても先生が上手にまとめてくれますし、褒めてくれます。西洋人は話し上手で、人前でも堂々と発言すると感じたことはないですか?我が子は日本の学校に体験入学したことがありますが、日本人の子供たちのシャイさに驚いていました。小さいうちから、徐々にハードルを上げてプレゼンさせるこちらのシステムは日本の小学校にぜひ取り入れてもらいたいものです。

2.休み時間も先生が見張っている
オーストラリアの休み時間は、2回か3回が普通です。子供が行く学校も朝のおやつの時間と昼食の2回です。食後のチャイムと同時に子供たちは遊び場へ急ぎます。遊び場はだいたい高学年と低学年で場所が違います。1年生と6年生ともなればかなり体格に差がありますから、嬉しい配慮です。そして何より先生の見張りがあることがありがたいです。小さいうちは怪我をしたりが心配ですが、きちんとルールに沿って遊んでいるか必ず数人の先生が立っています。
高学年になっても1人の先生が必ず校庭に立っています。怪我だけでなく、日本で問題になっているイジメにも効果があるような気がしてなりません。オーストラリアのニュースで子供たちの陰険なイジメの問題を耳にしたことがありません。もちろんイジメが全くないわけではないでしょうし、だから学校では徹底してイジメは良くないと指導はされもします。しかし所詮は子供です。出来心で間違いを犯すことはあってもおかしくありません。先生が見張っていることの抑止力は小さくないと感じてなりません。

3.本読みの本がレベル分けされている
音読が大事という考え方は世界共通でしょうか。宿題の少ないオーストラリアでも音読だけは毎日させます。図書室で借りた本を音読するのですが、その本が子供の能力によってレベル分けされているのです。小さいうちは上達のスピードがバラバラです。自分のレベルより高い本を読むとなると誰だって憂鬱になります。本を読む子供だけでなくそれを聞く親にとっても辛いものです。本嫌いになることだって有り得ます。我が末っ子は読み聞かせが大嫌いな珍しい子供でした。本はあまり好きではないと思うのですが、レベルを上げたいがために頑張って読んでいます。そんな効果もあるレベル分けの音読システム。上達の早い子にも遅い子にも良いシステムではないでしょうか。


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