イギリスでは、その土地で取れる材料で昔から家を建てており、未だに多くの地域で、伝統的な建て方の建造物を見かけます。
例えば、ロンドンでは、ロンドンブリックといわれる少し茶色っぽいレンガ、コッツォルズの一部の地域では石が主に建築材料として用いられています。
ロンドンといえば赤レンガをイメージするかたが多いかもしれませんが、実はロンドンでは普通の泥しか取れないため、ロンドンブリックは黄土色に近いすこしくすんだ色をしています。
赤レンガはオランダなどから輸入する必要があり、当時はかなり高級品だったようです。
1666年のロンドン大火災後以降、火災予防のためにレンガ造りの建物が多くなりましたが、その当時の建造物は黄土色〜くすんだ茶色のレンガで造られているものが多いのが特徴です。
汚れると黒っぽくなるため、ペンキで外装をリフォームする人もいます。
レンガの積み方にも、フランドル積み小口積みなど様々な積み方があり、さらに違う色のレンガを混ぜたり、凹凸をつけて立体感を出すなどの工夫もなされています。
家の建て方を知ってからは、ますます意識してレンガを見るようになりましたが、一見同じように見えてもレンガの色や積み方など一つ一つ異なり、個性的で可愛いと思います。
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