日本でアーティチョークと聞くと、少し高級な食材というイメージがあります。
しかしアーティチョークは地中海沿岸が原産、イタリアではごく庶民的な味として親しまれています。
イタリア語では「カルチョーフィ」という愛嬌のある名前のアーティチョークは、花の部分を食べる野菜。
自宅で調理する場合は少しばかり処理が面倒です。
アクが強いため、手袋をしたりレモン汁をかけたりしながら、固い部分を切り落としていくのです。
古くはメディチ家の姫君がアーティチョークを好むあまり、フランス王室にお嫁入りする際にはアーティチョークの栽培ができる農夫を随行させたという逸話もあります。
パスタにしたりフライにしたり炒めものにしたり、調理法もさまざまです。
ローマ風といえば花蕾の内部にハーブを入れて油で煮込みますし、ユダヤ風といえば丸ごと素揚げにしていただきます。
唯一の難点は、アーティチョークはワインを合わせるのが難しい点。
人によっては、ビールを飲みながらつまむ人もいます。
レストランでアーティチョークを食べる場合には、給仕の人が合うワインを勧めてくれます。
クリスマスや復活祭の時期には必ず食卓に乗るアーティチョーク、機会があったら是非味わってみてください。
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