
タイの仏教寺院で見ることの多い涅槃仏(ねはんぶつ)は、寝そべった仏像を表します。
足の裏には宇宙観を示す文様が描かれ、頭の先から足の裏までくまなく拝めるのが特徴ですね。
世界遺産アユタヤ遺跡の中に、Wat Lokaya Sutharam(ワット・ロカヤスターラーム)という高さ5m、全長28mの巨大涅槃仏があります。
周りに寺院も本堂もない広い草原のような場所に横たわる釈迦仏で、微笑んでいるような表情が印象的です。
敷地内には67.5m四方の基壇の後が残っていて、アユタヤ王朝中期に建てられた周壁内には本堂や多くの仏教施設があったと伝えられています。

1767年のアユタヤ王朝陥落時に大部分がビルマ軍によって破壊され、涅槃仏だけが残ったそうです。
本尊の前に縮小したお参りのための仏様が置かれていて、寄付をすると金箔をくれます。
身体に病気や痛みがある人が、小さな仏様の身体に金箔を貼ってお参りすると良くなると伝えられていて、痛む箇所に貼り手を合わせている人がいました。
Copyright(C) wowneta.jp