
「名前や背景にあったことを知らないけれど、どこかで見たことがある」ようなモノってありますよね?!
タイのアユタヤにあるWat Phra Mahathat(ワット・マハタート)の木の根に埋まっている仏頭もそのひとつではないでしょうか。
ワット・マハタートは、アユタヤ王朝初期の重要な遺跡です。
木の根が地上に伸び上がり、レンガの壁にまで広がるアートのような空間があります。
砂岩で出来た仏頭が今のような姿になった要因は、1600年中頃に胴体から地面に落下し、木の成長と共に根元にとり込まれたと伝えられています。
奇跡的な偶然で木の根に包まれるように守られた仏頭なのです。すごいことですよね!

ワット・マハタートの中には、過去の戦争による侵攻で破壊された仏像が至る所にあり、その多くに頭がありません。
戦争の悲惨さを実感すると同時に、多くの仏像に頭がないにもかかわらず、木の根に仏頭が残っている奇跡が尊く感じられました。
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