イタリア各地には数多くの宮殿が残っています。
現在も子孫が宮殿を維持しているケースは少なく、大半は美術館や博物館になっています。
またホテルやイベント会場として機能している宮殿も多く、フィレンツェにあるノンフィニート宮殿もそのひとつです。

ノンフィニート宮殿は、16世紀の終わりに建てられたといわれています。
フィレンツェの歴史的な中心地、ボルゴ・デッリ・アルビッツィに位置するだけに、ノンフィニート宮殿の所有はパッツィ家からストロッツィ家、ニッコリーニ家やペリーニ家など、フィレンツェの歴史に残るそうそうたる名家が名を連ねています。




マニエリスム時代の建築家ベルナルド・ブオンタレンティによる設計は、重厚ながら優雅。
ちなみにブオンタレンティはグルメでも有名で、ジェラートの原型を発明した人でもあります。
「ノンフィニート(終わりがない)」という名前通り、所有者や設計者が変わったことでも有名ですが、現在はイベント会場として結婚式や学会が開かれます。

9月に開かれた学会は、ヨーロッパの物理学関係者が集いました。
宮殿から見えるドゥオモや、晩餐会の様子は絵のように美しく、フィレンツェという町の実力を実感できます。

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