今年2020年は、ラファエロが亡くなって500年という節目の年です。
そのため、イタリア各地で早くからその記念展が企画されていました。
とくに、ローマのスクデリエ・デル・クィリナーレで行われたラファエロ展は、かなり前から宣伝されて盛り上がっていたのです。
ところが折あしくCovid-19の感染拡大によって、美術展も開始早々に中断を余儀なくされました。
ロックダウン終了後、美術展も再開しましたがもちろん完全予約制です。




実際に美術展に行ってみると、美術愛好家にはかなり失望的な状況が待っていました。
まず、1つのセクションには5分以上滞在できません。
8人ほどのグループで入場し、合図の鐘が鳴ると次のセクションに否応なしに移動しなくてはならないというシステムになっていました。
そのため、見たくもない作品の前に5分もいなくてはならなかったり、逆にもっとゆっくりと説明などを読みたいセクションも次からくるグループのガイドに追い出されてしまったりします。
Covid-19によってケチがついたとは思いたくありませんが、なんとなく展覧会そのものも展示法がイマイチで、盛り上がりに欠けた美術鑑賞でした。


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