中国は広くそれぞれの地域に特有の食文化が存在します。
山東省の膠州湾(こうしゅうわん)地域(黄海に面した湾)に伝わるのが「巧花(チャオファー)」と呼ばれる菓子パンです。

中国の暦での七夕の時期になると各家の女性陣が集まり、この菓子パンを作るのがこの地域に伝わる伝統行事です。
この「巧花(チャオファー)」は小麦粉と砂糖で作るのですが、最大の特徴は独特の型に入れて綺麗な形にするという点でしょう。

ある地域では男性は丸い形のパンを、女性は楕円状のパンを食べるというように決められているところもあります。
パンの形はそれぞれの地域や家によっても違いがあるようです。

以前では七夕の時期になると家族で集まりこの菓子パンを食べながらごちそうを食べるのが習慣でしたが、最近では七夕の時期の前後に売られている「巧花(チャオファー)」をお菓子代わりにして食べる人も増えてきています。


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