バリ島を訪れると、熱帯の島らしい暑気や湿度、青い海、生命力あふれる緑、リゾートや観光のほかに、どこかのんびりとした田舎らしい風情を感じられるのではないでしょうか。

その理由の一つに、建物が挙げられるでしょう。
バリ島では建築物の形状に独自のルールがあり、それがバリ島らしい風情ある景色をつくる要素になっています。




まず「建物の高さ」に関するルールがあります。
バリ島には高層ビルがありません。
ヤシの木よりも高い建物が禁止されているからです。
規制を無視した建築物は、出来上がった後であっても取り壊されてしまいます。
「え、じゃあこの建物は?こんな背の高いヤシの木なんてあるの?」
と問いたくなるケースも、まあ、ちらほら見受けられないこともないですが、山の方に行くと驚くほど高いヤシの木も存在していますから、あるっていうことにしておきましょう。
そんなわけで、基本的に高さに関する規制は全体的に守られています。




もうひとつ分かりやすい規制としては「屋根の形状」が挙げられます。
バリ島の建物は基本的に、伝統的な瓦葺きの三角屋根でなければならない、とされています。近代的な箱型の建物は NG です。
「あれ? あの建物、箱型だけど、あれはいいの?」
と思っても、よく見ると屋上にプラ(寺院、社)が建ててあってその屋根が瓦葺きの三角屋根であったり、申し訳程度に小さな屋根が造ってあったりします。




建物の高さ規制のおかげで、バリ島ではどこにいても空が広い!
青空、朝焼け・夕焼けの空、星空、月夜……さまざまな空の表情を日々の生活の中でダイレクトに感じることができます。
雲の動きも遠くからよく見えます。大雨を降らせている雨雲は、まるで雲がクラゲの胴体で雨がクラゲの足のよう。
目視でわかるほど雨の降っている場所がドンドン移動していく様子は迫力満点。
大自然のワンシーンに立ち会った感動を与えてくれます。

バリ島で過ごす休日には、ぜひ空のさまざまな表情も楽しんでみてください。


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