ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方の街ブザンソン(Besançon)。
国鉄ブザンソン駅から中心街を通り抜けた徒歩20分余りの静かな一角に、ヴィクトル・ユゴーの生家があります。
展示スペースは実質彼が生まれた2階部分のみですが、壁やオブジェの周囲を埋める勢いで解説が書かれています。
なのでチラリと除く程度の訪問なら20分程度、辞書を片手に解説を読みたいなら・・・相当な時間過ごしていられるでしょう。
フランス語があまりわからなくても、liberté (リベルテ=自由) という言葉がしばしば登場したり、「レ・ミゼラブル」をはじめとする貧困下の子供の描写を見れば、彼がこのような社会問題と戦った人物だということが容易に想像できます。
またレプリカですが、壊れたナポレオン3世の胸像の中から文庫本よりさらにふた回りほど小さな本が覗いている展示を見れば、リスクを冒してでも自国の問題を多くの人に訴えたいというユゴーの意志の強さを感じると共に、彼を様々な面から支えた協力者の存在もまた想像することができます。
地下のカーヴではユゴーを語るゆかりの人物のビデオが流れ、その横にはパリの家で使用したシャンデリアがひっそりと飾られており、パリの中心に立つヴィクトル・ユゴー博物館との繋がりを見つけることができます。
入場料は3ユーロで日曜は無料、時間指定でガイドによる解説もあります。(2023年3月現在)
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