ここ数年前に、突如として韓国のテレビ業界に現れたのが「父親参加型のバラエティー番組」です。日本ではすでに“育メン”という言葉が定着しつつありますが、昔ながらの厳格な父親のほうが多い韓国では、父親・夫が育児に参加するといった概念が弱かったようです。そこで、世のお父さんたちに刺激を与えるかのように登場したのが、これらの番組です。
韓国俳優や歌手たちが自身の家族を世間に公開することに抵抗はあるでしょうが、こうすることで世の親近感をグッと引き寄せることが可能になったようです。
小さな娘や息子たちと一緒に、遊びながら育児に奮闘することで有名なものには「슈퍼맨이 돌아왔다(スーパーマンが帰ってきた)」や、「아빠어디가?(パパどこ行くの?)」などがあり、パパも子どもたちと一緒に成長していく様子が微笑ましい番組です。なにより、登場する子どもたちがとっても可愛いく、若い年齢層の子たちには、「将来、あんな子どもがほしい!」や、「こんなパパになってくれる人と結婚したい!」などといった、一種の憧れも芽生えているようです。
また、大きく成長した娘と父親との仲を紡いでくれるのが「아빠를 부탁해(お父さんをお願い)」です。これまで育児になかなか参加できず、自身の娘の知らなかった一面に直面するシーンや、娘とお父さんが一緒に何かに挑戦したり、デートをしたりしながら、絆を深めていく番組です。こちらも、さまざまな家庭の姿が垣間見えることが人気のポイントです。
いずれにせよ、出演しているのは芸能人家族であるため、一般家庭ではこんなことできないよ~といった現実的な視線もなきにしもあらず。これらの登場によって、妻からの風当たりが強くなったと嘆く世のお父さんたちも多いようですが、これまで女性の仕事と思われがちだった家事や育児に、男性も参加する時代が、いよいよ韓国にも到来したのだな!と感じさせられる作品たちです。
世のお父さんたち、がんばって!
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