中国に行くと、レストラン・列車・駅・飛行場など至るところに、お湯をくめる場所があることに気づきます。
日本で水飲み場があるところに「お湯くみ場」がある、といった具合です。
中国で「饮水处(インシュイチュー)」などの表示を見かけたら、普通は「お湯くみ場」のことです。
日本語の漢字に直すと「飲水処」なので、冷たい水が出てくると思いきや、出てこない場合が多いです。
中国では温度にかかわらずお湯でも「水」と言うので、このような表示でよいわけです。

中国では、外出時にマイボトルを持っている人がとても多いです。
お湯をそのまま入れて飲む人、お茶の葉をボトルに予め入れておいてお湯をつぎ足して飲む人、さまざまです。

日本に住んでいた頃は、水は冷えていないと嫌だった私ですが、中国に来て以来はお湯をよく飲むようになりました。




なお、「お湯くみ場」の蛇口から出てくるお湯は熱湯なので、ボトルやコップに入れる時はやけどに注意が必要です。
飲む時も少しずつ飲みましょう。
駅や列車では、カップラーメンを作るためにこのお湯を使う場合も多いのですが、その時は熱くてちょうどいいと感じます。

ただこの「お湯くみ場」の水は、水道水を沸かしただけの場合が多いので、そのまま飲むとおいしくありません。
お茶の葉などを入れたほうが飲みやすいようです。
もっとも最近では、浄水したおいしい水を置いている場合もたまにあります。

ちなみに、日本では何も混ぜていないお湯を「白湯(さゆ)」と言いますが、中国語で「白汤(バイタン)」は白く濁ったスープのことです。
白湯と同様の意味の言葉は、「白开水(バイカイシュイ)」です。
私達の生活に欠かせない水。
ところ変われば飲み方も変わるものですね。


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