
フィレンツェの教会は、ドゥオモをはじめ、女性的な優雅さを感じる建築が多いのが特徴です。
サンタ・クローチェ教会もそのひとつ。
フランチェスコ派の教会となったのは、この宗派の始祖、聖フランチェスコがカッシア街道を北上して、フィレンツェにコミュニティーを作ったのがきっかけだそうです。

ドゥオモと並んでフィレンツェを代表する教会であり、過去には教皇レオ10世をはじめとする高名な来賓を、この教会で迎えた経緯があります。
地上の天国とも思える教会の祭壇のきらびやかさ。
絶頂期にあったフィレンツェの経済力と芸術のパワーを感じることができます。

フィレンツェの中心を流れるアルノ川近くにあるため、1966年の大洪水で大きな被害をこうむりました。
教会付属の美術館には、洪水から救われた美術品や、代々の聖職者が使用した美しい僧衣も展示されています。

なにもかもが優美なフィレンツェの粋を凝縮したようなサンタ・クローチェ教会、ドゥオモから歩いて10分ほどのところにあり、お散歩がてら訪れるのもよいかもしれません。
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