中世のローマは曲がりくねった道が多いといわれていますが、まっすぐな道を整備して都市計画に精を出したのは、ローマ教皇たちでした。
中でも有名なまっすぐ伸びた道は、ローマの巡礼者たちが入ってくるポポロ広場から伸びるコルソ通り。
観光客にとっては、スペイン階段に近いショッピング街として知られています。
ルネサンス時代の教皇たちは、ミケランジェロやブラマンテなどの芸術家を抱えていて、彼らに都市計画を命じました。
ルネサンスの時代にミケランジェロのパトロンとして有名だったユリウス2世も、ローマの町の整備に熱心だった教皇のひとり。
ユリウス2世はイタリア語では「ジュリオ2世」であるため、彼が整備した道が「Via Giulia(ジュリア通り)」となりました。
「道」という単語はイタリア語では女性系のため、語尾は異なっています。
ジュリア通りはテベレ川に沿うように整備され、重厚な宮殿が両際に残っています。
またジュリア通りの一角には、通称「マスケローネ(大きな仮面)」と呼ばれる噴水があります。
口から水が出てくるというシュールなシチュエーション、実はイタリアでは珍しくなく、町や宮殿内でよく目にします。
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