春は新緑が芽吹き、植物が活き活き活動を始めるシーズン。そう思っていましたが、それはどうやら「場所による」らしいのです。

デリーはこの季節、落ち葉がハラハラと舞い、カサカサと落ち葉を踏みながら歩道を歩く姿が見られる様になりました。これは一体どうしてなのでしょうか?

実は、インドの春は一部の生き物にとっては「成長の季節」ですが、一部の生き物にとっては「耐え忍ぶ季節」となる様なんですね。理由はひとつ。

「暑すぎるから」

木々にとっては葉を多く茂らせておくとその分大量の水が必要になります。連日45度を越える暑さで水不足となり、結果、枯れてしまいます。余計な葉を落とし、最低限の生命維持で暑さを絶えしのぎ、7月の雨期を待つ。という戦法のようです。

なので、デリーの春は美しい花々が咲き乱れながらその周りの街路樹は次々に黄色の葉を落として行く。という日本では考えられないアンバランスな光景が見られます。

俳句の季語で「落葉」は秋を表す言葉ですが、インドではこれから厳しい夏に向かう光景といえるようですね。

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