「突然旅客機に走っていった」…エンジンに吸い込まれて死亡したイタリア人男性
「突然旅客機に走っていった」…エンジンに吸い込まれて死亡したイタリア人男性
イタリア北部・ミラノのベルガモ空港で、ある男性が離陸準備中の旅客機に走って近づき、エンジンに吸い込まれて死亡するという衝撃的な事件が発生した。

 8日(現地時間)、イタリアのANSA通信など海外メディアは、同日午前、ベルガモ国際空港で離陸準備中の旅客機のエンジンに男性が吸い込まれて死亡したと報道した。

 衝撃的な事件は、午前10時ごろ、ある男性が空港のセキュリティ検査をすり抜けて無断で滑走路に侵入したところから始まった。

 イタリア出身のアンドレア・ルッソ(35歳)さんと確認されたこの男性は、滑走路に進入後、制止しようとする空港の警備員を振り切り、旅客機に向かって走っていった。

 その旅客機は誘導路で離陸準備中で、エンジンは作動していた。空港の運営会社SACBOは、「この男性は乗客でも空港職員でもなかった」とした上で、「エンジンが作動中だったため、中に吸い込まれて死亡した」と明らかにした。

 目撃者によると、彼は最初、右側のエンジンの保護装置であるクランクケースに身を投げ、その後警備員を避けて走り回った末、離陸準備中の飛行機の左側エンジンに身を投げたという。

 現地警察は、この男性が自ら命を絶ったと見ており、どのようにしてセキュリティを突破して滑走路に進入したのか調査を進めている。

 報道によれば、該当の旅客機はスペインの航空会社「ボロテア(Volotea)」所属のエアバス機で、乗客154人と乗務員6人は全員無事だったが、心理的な衝撃を受けたと伝えられている。

 一方、このように飛行機のエンジンに吸い込まれて死亡する事件は、過去にも発生している。ここ数年の間に、世界で同様の手段で自殺した事件が3件確認されている。

 昨年も、オランダのアムステルダム・スキポール空港とアメリカのソルトレイクシティ国際空港で、2人の男性が同じ方法で死亡している。
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