ユネスコの世界遺産にもなっているシエナ近郊のオルチャ渓谷。
そのなかに、硫黄泉で有名なサン・フィリッポの温泉があります。
周辺にはスパもたくさんありますが、入場無料で楽しめる温泉は大人気。
とろりとした白いお湯はいかにも体によさそうで、外国人もたくさんやってきます。
イタリアでは基本的に、温泉は水着着用が義務。
源泉は48℃くらいとのことですが、川に入ると水温は低めで真冬はちょっときついかもしれません。
冬は逆に、入浴する人の姿がないので、写真を撮影するには最適です。
日本の温泉のような風情はありませんが、別の趣を楽しむことができます。




サン・フィリッポの温泉の目玉、それはなんといっても「白いクジラ(Balena Bianca)」と呼ばれる石灰の滝です。
太陽の光によって輝く様子は、まるで氷の彫刻。
太古の昔から続く自然の雄大さを実感できます。
サン・フィリッポという名は、その昔にこの名前の聖人が滝を訪れて、近くに教会を作ったことに由来するのだとか。
オルチャ渓谷を訪れたらぜひ立ち寄ってみたい名所です。


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