冬時間のフランスは日がとても短くなります。
なので寒い冬の夜は暖かい室内やカフェで読書をして過ごすのも気分転換の1つ。
次の本の購入手段に、時折開催される大規模な古本市がおすすめです。
2024年秋に開催された写真の古本市は「(フランス)東部最大のブックフェア」の横断幕が。
会場はノボテルホテルに付随した大催事場スペース。
ホテルのフロント横の通路を進んだ先、785平方メートルの会場に広がる膨大な本の風景はなかなか壮観です。
ごく一部は新品もあり、値段はある程度の幅が。
因みに外国ものがフランス語に翻訳されたコミック漫画の定価は1冊7€程、つまり1000円余りとなかなか値がはります。
そんな価格事情も手伝い、こういった機会に家族と一緒に選ぶ子供の目はかなり真剣。
熱意ある主催団体とそのボランティア達のおかげでこの古本市にある本の値段は多くがバーコードで貼られて見やすくなっています。
表紙の内側に鉛筆書きで値段が書いてあるものも多く、こういった値段付け作業からジャンルの仕分け、そして会場設置作業にかかった労力が膨大なのは一目瞭然。
入場無料も大きく貢献し、イベントは開催時間終了まで老若男女で賑わっていました。
会場内の張り紙を見ると既に次回のイベントに向け、準備の為のボランティアを募集中。
そんな街ぐるみの活動のおかげでこれだけの量の本が集まるのでしょう。
中には美しい装丁のシリーズ本や、昔ブームになったというフランス各地を舞台にしたミステリー「ファントマス」、「三銃士」等で有名なデュマといった有名な作家も見つかり、懐かしく手に取る年配者の姿も。
今回のイベント会場は天井が高く自然光が差し込むコンディション。
決まった目的はなく宝探しがてらこのような会場に来るなら、日中明るいうちが特にお勧めです。
というのも、もともとフランスでは室内の照明が暗め。
それに加えて今回の会場はいくつかの小ブースに分かれたスペースもあり、奥は薄暗いので膨大な量のタイトルを見て回るのが一苦労なのです。
ともあれ読書の秋にぴったりのイベントはもう次の開催に向けて本の分類整備が始まっています。
ところで紙は案外重さがずっしりときます。
「思わぬ掘り出し物があるかも」
「買いだめしておこう」
と思ったらショッピングカー持参で行くと便利です。
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