
フランス人はカフェに行くと、店内よりテラスを好む人が多いです。
カフェのテラス席はフランス人の日常生活に密着した場でもあり、観光シーズンの風物詩でもあります。
実際、夏の一時期は地域により38℃を記録する日が続いても大抵の場合、温度の低い店内よりテラスの方が圧倒的に混んでいるのです。
(確かに店内にクーラーがない上、風通しが良くないカフェも結構ありますが)

ところで店がテーブルと椅子を歩道等の公共スペースに出すにはやはり細かいルールがあるようです。
これまでブルゴーニュ地方のD市では、このテラスを出せるのは一定の条件を満たしたカフェ・ホテル・レストラン業に限られていました。

そのテラスを出す権利を、制限付きでパン屋やワインショップ等、食品を扱う他のカテゴリーの商店にも広げる計画を進めています。
外気が好きなフランス人の社交の場が広がると同時に、テラスの設置は食品を扱う商店にとっては新たなビジネスチャンスでしょう。

丁度ここ数年、D市内では複数箇所で車輌用道路の幅が狭められる工事が進み、代わりにベンチや遊歩道、植物が設置された新しい公共スペースが増えています。
3月の最終日曜日の午前2時から夏時間が始まり、週末のカフェのテラスは既に満席になる時間帯が増えてきたこの頃、公共スペースの利用分布図が新たな動きを見せています。
Copyright(C) wowneta.jp