毎年、春と秋の2回、渡り鳥がやってくるシーズンがあります。
ハクガンという渡り鳥で、北極圏のバフィン島というところで夏の繁殖期を過ごし、秋になると、暖かいところで冬を越すためにアメリカ南部まで渡りますが、その途中で、このあたりで羽を休めて行くそうです。
ケベックから北に50キロ程行ったところに、キャップ・トゥルマンという国立の鳥獣保護区があり、そこには春と秋、何万羽ものハクガンがやってきて、1週間ほど滞在してまた旅を続けるために飛び立っていきます。
ハクガンたちは代わる代わるやってくるので、渡り鳥が見られるシーズンはおよそ1ヶ月ほど続きます。
このシーズン、市街地からでも、V字を描いて飛んでいくハクガンの姿を見たり鳴き声を聞いたりする機会も多いのですが、キャップ・トゥルマンまで見に行くと、たくさんのハクガンたちが見られると聞いて、行ってきました!

キャップ・トゥルマンは、セントローレンス川という大きな川沿いにありますが、駐車場に車を停めて、ハイキングトレイルをしばらく歩いて行くと、川が見渡せる展望台があります。
そこから川を眺めると、川面が真っ白、、、と思ったら、みんな鳥、鳥、鳥!!
川面がハクガンたちで埋め尽くされていました。
しばらく観察していると、たまに何かのきっかけで、数万羽のハクガンたちがいっせいに川から飛び立つ瞬間があるのですが、それはそれは息を飲む瞬間でした。

冬の到来を知らせてくれるハクガンの群れ。
これからケベックは寒くて長い長い冬に入ります。
早く春の到来と共にまた戻って来るハクガンたちに会えますように!


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